Webデザイン
2026年4月7日 / WEBSAURS
WordPress(ワードプレス)とHTMLサイト、どっちでサイトを作るべきか
どちらも実際に使ってきたWebデザイナーが、メリット・デメリットを正直にお伝えします。
「WordPressとHTMLサイト、どっちで作ったほうがいいんだろう?」
サイトを作ろうと思って調べ始めると、必ずぶつかるこの疑問。
わたし自身も最初はここで迷いました。
HTMLでサイトを作り、何年も運営してきた経験があります。
そして途中からWordPressに移行した経験もあります。
どちらも「実際に使った人間」だからこそ、フラットに比較できると思っています。
この記事では、WordPressとHTMLのどっちがいいかを、用途・スキル・目的ごとに整理してお伝えします。
WordPressとHTMLサイト、どっちで作るのが正解?基本の違いを整理する
まず結論から言うと、あなたが作りたいサイトの内容によって、向き不向きがあると言えます。
その判断の前に、まず両者の根本的な違いを整理しておきましょう。
WordPressとは:PHPとデータベースを使う動的なCMS(コンテンツ管理システム)。
HTMLサイトとは:HTMLとCSSのファイルをそのまま公開する静的なウェブサイト。
情報源:W3Techs(2024年)によると、全ウェブサイトの約43%がWordPressを採用しています。
CSSとHTMLのどちらを使うべきですか?スタイルシートを分けるという考え方
HTMLにスタイルを直書きしていた頃の話
初めてHTMLサイトを作ったとき、わたしはスタイルをHTMLファイルの中に全部書いていました。
「とりあえず動けばいい」という気持ちで、<style>タグをHTMLの中に書き続けたんです。
最初はそれで問題ありませんでした。
でも、ページが増えてきたあたりから、地獄が始まりました。
ボタンの色を変えたいだけなのに、全ページのHTMLを開いて修正する羽目になるんです。
あのときの面倒くささは、今でも思い出せます。
CSSファイルを分けると、何が変わるか
スタイルシート(CSS)をHTMLとは別のファイルに切り出すと、管理がまったく変わります。
ボタンの色を変えたいなら、CSSファイルを1か所直すだけで、全ページに反映されます。
これが「外部スタイルシート」と呼ばれる考え方です。
CSSとHTMLのどっちを使うか、という話ではなく、「HTMLとCSSを正しく分けて使う」という発想が大切です。
WordPressでも、この考え方はまったく同じように活きてきます。
テーマのカスタマイズでCSSを編集するとき、構造がわかっていると作業スピードが全然違います。
ワードプレスでHTMLは必要ですか?
「WordPressはコードを書かなくていい」は本当か
WordPressを勧める記事には「コードが書けなくても使えます」とよく書いてあります。
これは、半分本当で、半分は少し違います。
ブロックエディタ(Gutenberg)が標準になってからは、確かに基本的なページ作成はコードなしでできます。
ただ、実際にサイトを運営していると、必ずどこかで「ここだけHTMLで調整したい」という場面が来ます。
たとえば、テーブルのレイアウトを細かく整えたいとき。
アフィリエイトのコードを正確に貼りたいとき。
こういうときに、HTMLの基本がわかっているかどうかで、作業時間が10倍変わります。
最低限知っておくと差がつくHTMLの知識
WordPressを使う場合でも、以下のHTMLの知識は持っておくと強いです。
- 見出しタグ(h1〜h3)の使い方とSEOへの影響
- リンクタグ(a)のhref属性と、target="_blank"の意味
- imgタグのalt属性(画像の代替テキスト)の書き方
この3つだけでも、「なんとなくHTMLがわかる人」から「ちゃんと使える人」に一歩近づけます。
HTMLをどこから学べばいいか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
WordPressとHTMLサイト、どっちにすべきか?用途別で考えてみた
「どっちがいいか」は、あなたがサイトで何をしたいかによって変わります。
ここからは、具体的なシチュエーション別に見ていきます。
大企業がWordPressを使わない理由は何ですか?
大規模システムが独自開発を選ぶ背景
大企業のサイトを見ると、WordPressではなく独自システムで構築されているケースが多くあります。
理由は主に3つです。
- セキュリティリスクの管理:WordPressはオープンソースのため脆弱性が公開されやすく、大規模サイトほど攻撃の対象になりやすいです。
- カスタマイズの限界:数十万件のデータを扱うECサイトや独自の会員管理システムが必要な場合、WordPressのフレームワークでは対応しきれないことがあります。
- パフォーマンスの確保:大量のアクセスを処理するとき、動的なWordPressよりも静的サイトや専用システムのほうが表示速度を安定させやすい場面があります。
情報源:Googleの「Core Web Vitals」ガイドライン(2024年)では、ページ表示速度がランキング要因として明示されています。
中小企業・個人にはWordPressで十分な理由
では個人ブログや中小企業のサイトはどうか?
正直に言うと、WordPressで十分すぎるほどです。
プラグインを使えば問い合わせフォームもSEO管理も、コーディング不要で実装できます。
大企業が使わない理由は「規模の問題」であって、「WordPressが劣っているから」ではありません。
ここは誤解されやすいポイントなので、しっかり覚えておいてください。
HTMLサイトをWordPress化するとどんなメリットがありますか?
HTMLサイトで毎回FTPしていた頃の話
わたしがHTMLサイトを運営していた頃、記事を1本更新するたびにFTPソフトを開いてファイルをアップロードしていました。
これが、じわじわとストレスになっていきました。
誤字を直すだけなのに、ファイルをダウンロードして、テキストエディタで直して、またアップロードして…。
WordPress化してからは、ブラウザだけで記事を書いて、ボタン一つで公開できます。
あのときの「あ、楽だ」という感覚は今でも覚えています。
プラグインで機能拡張できる強み
WordPressのもう一つの大きな魅力は、プラグインの豊富さです。
HTMLサイトでは自分でコードを書かないと実装できなかった機能が、プラグインを入れるだけで動きます。
- SEO管理(Yoast SEO / RankMath)
- お問い合わせフォーム(Contact Form 7)
- セキュリティ対策(Wordfence)
情報源:WordPress.org公式ディレクトリには、2024年時点で59,000以上のプラグインが登録されています。
SEOの観点でもWordPressは有利になりやすい
Googleはページのコンテンツ・速度・構造を評価します。
WordPressはSEOプラグインを使えば、メタタグの設定・サイトマップの自動生成・構造化データの追加が簡単にできます。
HTMLサイトでも同じことはできますが、すべて手動で設定する必要があり、知識と手間が格段にかかります。
「更新頻度が高いサイトをSEOで育てたい」という場合は、WordPressのほうが圧倒的に動きやすいです。
ワードプレスとHTMLどっちがいいか、まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
最後に、シンプルに整理します。
WordPressが向いている人
- 記事を定期的に更新したい
- SEOで集客したい
- コードにあまり自信がない
HTMLサイトが向いている人
- 更新がほぼない固定ページを作りたい
- 表示速度を極限まで追求したい
- コードを自分で完全に管理したい
どっちがいいか迷っているなら
- WordPressを選ぶほうが、長期的に見てコスパがいいケースが多い
「大企業が使わないからWordPressはダメ」は大きな誤解です。
「WordPressはコードが不要」も半分は誤解です。
この記事で「知らなかった」という気づきがひとつでもあったなら、嬉しいです。
迷ったら、まずWordPressで始めてみてください。
HTMLは学びながら補足していく。
それが、今わたしが自信を持って言える、最短ルートです。
一歩踏み出してみてください。応援しています。
【情報源】
・W3Techs Web Technology Surveys(2024)
・WordPress.org 公式プラグインディレクトリ(2024)
・Google Search Central「Core Web Vitals」(2024)
・Google 検索品質評価ガイドライン(EEAT:Experience / Expertise / Authoritativeness / Trustworthiness)